●引越し時の掃除
引越しをする時、必ずすることと言えば『掃除』が挙げられます。 旧居はもちろん、新居も例外ではありません。 面倒と感じる人も当然いると思いますが、今まで使ってきた、これから使うことになるなどなど、先のことを思えばしておかないといけません。 引越しは搬出・搬入共に作業をしていれば、山のようなゴミや汚れが出てくるものです。 それらをきちんと片付けるためにも、掃除は手を抜かないでしておきたいところ。 特に新居では新しい暮らしが待っていますので、入念にしておきたいと考えている人もいるでしょう。
さて、そんな掃除ですが多くの人がする理由として、これまでお世話になったという御礼も兼ねてのことだと思います。 ですが最も大きな要因としては『敷金の返還』を最優先に置いているでしょう。 もちろん間違ってはいません、ですが敷金にまつわるトラブルは全国各地、どんな人でも巻き込まれる確率が高い住居トラブルの1つ。 汚くしていないのに敷金を返してもらえなかった、なんてケースもよくある話。 そのため敷金を返してもらうにはどうしたら良いか、弁護士を介して相談を持ち込む人も多いとのこと。
ただここで考えて貰いたいのが『敷金』とは一体何なのか、という点です。 恐らく大半の方が『傷ついた住宅を修繕するために必要な預け金』として認識しているでしょうが、実のところ本質は別の意義に当てられているのです。
◆敷金とは
敷金について、これまでは非常に曖昧な定義で空を掴むようなものとして扱われてきました。 そのせいで多くの人がトラブルに巻き込まれる事態になってしまいましたが、2015年3月31日にて初めて敷金に関する定義が、法律で明文化する事が閣議決定します。 その内容とは、
◇『借主が支払う家賃の担保』
と定義することを、義務としたのです。 この改定は実に120年ぶりと言われる大きな躍進となり、トラブルを抱えている現状を打破するものとなり得る一歩を踏み出しました。
ただ明文化されても、トラブルが多いのも事実。 中でも多いのが『部屋を現状回復するために必要な費用』として、敷金を徴収されたという人も多いと思います。 この原状回復というのも非常に曖昧で、法的効果はないものの国土交通省がまとめたガイドライン(外部リンク:国土交通省のページへ飛びます)に記載されています。
それだけ大きなトラブルが頻発しているくらい、敷金を巡る問題は根を深めているのです。
★掃除について
とはいえ、賃貸した物件でも中には敷金が差し引かれるケースもあります。 例えばペットを飼育している場合には、必要な消毒剤を使用した清掃代などは借主が負担しなくてはいけません。 こうした金額を少しでも減らせるように、掃除をすると考えれば納得する人もいるでしょう。 だからこそ退去時などは出来るだけ掃除をするところはしておくのが良いのです。
ここで1つ留意してもらいたいのが、どんなにキレイに掃除をしても、退去した部屋には『必ずハウスクリーニングをする』のが通例となっています。 するしないは大家・管理会社の意向により違ってきますが、次の借主のためにする準備として当たり前のことなのです。 そのため入念な掃除ではなく、軽くゴミをまとめるくらいで本来は十分なのです。
◆片付けておきたいポイント
もちろんハウスクリーニングを後でするだろうといって、掃除をしない理由にはなりません。 日常生活を送る中で生じた汚れは、基本住んでいた方が片付けなくてはならないもの。 それらを放置したまま退去しては、当然清掃代を別途請求されても仕方ありません。 そうならないようにするためにも、各ポイントで気をつけておきたい、掃除についてまとめてみました。
引越しの掃除と言っても、具体的に何をすればいいのか分からない方、旧居・新居ともに利用できる掃除のコツをご紹介していきます。 また転居時に役立つ収納の秘訣についてもまとめていますので、こちらも合わせてご参照ください! |