貴重品以外で運搬できないもの
◆危険物
まず最初に触れておきたいのが『危険物』の搬送についてです。 一般家庭で危険物と揶揄されるものはあまりないとお思いになられるかもしれませんが、身近なところでは『灯油』がまず挙げられます。 灯油を使用するものとして『石油ファンヒーター』を始めとしたストーブ類、こちらが引越し業者にとっては危険物扱いなのです。 運搬をしている最中、もし中に灯油が残っている状態で発火することがあれば、一大事です。 そうした事態を未然に防ぐためにも、必ず『灯油を全て使い切っている状態か』を確認した上で搬送可能かどうかを判断します。
そしてもう一つ代表的なのが、『バイク』の存在です。 ガソリンが入れてあるのももちろんありますが、運搬できる基準として『排気量の少ない』ものが対象となります。 自身で運転して新居へ迎えればそれに越したことはありませんが、運搬を検討されているならしっかりと業者を調べる必要があります。
◆動物などのペット
今の時代、犬・猫を始めとするペットと一緒に暮らしている人も多いでしょう。 大切な家族の一員として生活しているペットについても、基本的に『運搬対象外』となっています。 生きている生物、ペットの命を預かって、亡くなるようなことになれば責任など取ることは出来ないからです。 ペットの運搬となったら、自家用車などを利用しなくてはなりません。 業者の中にはペットの運搬も行ってくれるサービスもあるので、業者へ事前に確認を取って見るのも良いでしょう。
ただ自身でペットを連れて新居へ向かう際、車ではなく電車などの利用となると中〜大型犬は公共の交通機関には乗車することは許可されていません。 もし飼われている方は運搬方法についてよく考えなくてはならないことを、きちんと頭に入れておきましょう。 ちなみに猫や小型犬に関しては電車・バスなどに条件は諸々あるものの、共に乗降車が可能となっています。
◆観葉植物
自宅に緑が欲しい、動物は無理でも植物なら育てられるとして所有している人も多い観葉植物。 こちらも引越し時には一緒に持っていくことになるでしょう。 当然引越し業者の方に依頼する、そう考えている人も多いと思います。 ですが観葉植物、こちらも業者によっては運搬を断られることが基本なのです。 枝や葉っぱが取れるというリスクももちろんですが、業者にとって観葉植物も『生物』としてカテゴリー化しており、ペット同様運搬は出来ないとしているのです。
中には引越しでも運搬できる観葉植物もあるので、業者に事前問い合わせをする必要があります。 頼めない場合には全て自身で運搬する以外、術はありません。 なのでもし観葉植物を育てている人は、『引越しでも持ち運べるもの』にしなくてはいけないのです。 仮に業者へ運搬を依頼する際には気をつけたいのが、梱包の仕方についてです。 観葉植物を梱包する場合には、
- 1.水漏れ・土こぼれを防ぐ
- 2.鉢が割れないように固定する
- 3.ダンボールの底抜けに注意する
といった点に気をつけなくてはなりません。
観葉植物を育てている人は引越しの際、運搬できるか否かの確認もきちんと調べてから計画に盛り込んでいくことになります。
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